「AGA治療って気になるけど、フィナステリドって本当に効果あるの?」そんな疑問をお持ちではありませんか?
フィナステリドは、AGA(男性型脱毛症)の進行を抑えるために使われている内服薬です。
この記事では、医療の専門知識をベースに、
まで、医療の専門的な知識をもとに分かりやすく解説していきます。
これからAGA治療を始めたい方や、すでにフィナステリドを使っているけど不安がある方、そして服用の継続に迷いが出てきた方にも役立つ内容になっています。
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| フィナステリドセット <発毛ライトプラン> 1,861円~/月*1 | フィナステリド <1ヶ月トライアルプラン> 1,650円/月 |
| デュタステリドセット <発毛ライトプラン> 3,003円~/月*2 | ミノキシジルセット <3ヶ月発毛プラン> 6,600円/月 |
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やさしい内科クリニック院長 山村 聡
日本内科学会認定内科医。糖尿病や甲状腺・内分泌疾患、AGA治療を専門として治療を行っています。最近は保険診療以外にも低用量ピルなど自由診療の治療も実施しています。
経歴
・九州大学医学部卒
・高邦会 高木病院 臨床研修
・昭和大学 糖尿病・代謝・内分泌内科 助教
・銀座有楽町内科 前院長
・やさしい内科クリニック開院
※この記事は、消費者庁や国民生活センター・厚生労働省の発信する情報を基に、作成しています。
※「総額表示」の義務付けに則り、税込価格にてご紹介しています。
※本記事で紹介している施術は保険が適用されず、自費診療です。
※厚生労働省が掲げる広告に関するガイドラインに則った運用をしています。
※監修医師はQ&Aには関与しておりません。
フィナステリドとは?

フィナステリドは、科学的効果が確立されている男性型脱毛症(AGA)の治療薬です。
もともとは前立腺肥大の治療薬として使われていましたが、脱毛の進行を抑制し、毛髪の維持・改善につながることが報告され、現在ではAGA治療薬として海外でも広く使用されています。
日本でも厚生労働省の承認を受けており、「プロペシア®」という名前の先発品と、複数のジェネリック医薬品が販売されています。さらに、皮膚科医の専門ガイドライン*でも最高評価の推奨度Aを獲得しており、フィナステリドは「強くおすすめできる」とされている薬です。
AGAは、遺伝や男性ホルモンの影響によって、頭頂部や生え際の髪の毛が細く短くなっていく進行性の症状です。その進行を食い止める手段のひとつとして、フィナステリドのような内服治療薬が活用されているのです。
*日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」

当院が提供するフィナステリド
処方薬料金:プロペシア:5,500円(税込)
処方用量:30錠(1ヶ月分)
注意点:必ず当院でのオンライン診療または対面診療を受診してください。頭皮の状況などを確認してから薬の提供を医師が判断します。
フィナステリドで期待できる効果|仕組みや効果実感がない時の対処法

フィナステリドは、AGA(男性型脱毛症)の進行を食い止め、薄毛の悩みに対して「守り」の基盤を築くための重要な選択肢のひとつです。
その最大の特徴は、脱毛を誘発するホルモンの生成を医学的根拠に基づいて阻害し、乱れたヘアサイクルを本来の健康な状態へと導く力にあります。
ここでは、医師の知見に基づき、本剤が毛髪にもたらす具体的な変化とそのメカニズムについて詳しく解説します。
フィナステリドの効果と仕組み
フィナステリドの最大の特徴は、AGAの進行に関わる「髪の成長サイクルの乱れ」に直接アプローチする点にあります。
AGAは、男性ホルモンの一種である「テストステロン」が、頭皮に存在する「II型5α還元酵素」によって、より活性の強い「ジヒドロテストステロン(DHT)」へ変換されることで進行します。このDHTが毛包にある受容体に結合すると、髪の成長期が極端に短縮され、髪が十分に太く育つ前に抜けてしまう「毛包のミニチュア化」が起こります。
このようなAGAの進行を抑えるために使用されるのがフィナステリドです。フィナステリドは、II型5α還元酵素の働きを選択的に阻害することにより、DHTの産生を抑制します。DHT濃度が下がることで、毛包に対する悪影響が軽減され、髪の毛の成長環境が整いやすくなります。
フィナステリドの効果まとめ
- DHT濃度の低下
- ヘアサイクルの正常化
- 進行の抑制と維持
このように、フィナステリドはAGAの原因物質であるDHTの生成を抑えることで、脱毛の進行を抑える治療薬とされています。
効果発現までの期間と見られる変化
フィナステリドは、髪が生え変わる周期(ヘアサイクル)に働きかけるため、効果を実感するまでには一定の時間を要します。効果の現れ方には個人差がありますが、一般的には以下のような経過が報告されています。
- 3ヶ月頃
抜け毛の量に変化が出ることがある - 6ヶ月頃
太さや密度に変化を感じる方が出始める - 1〜2年
効果のピークを迎える時期
日本の5年間の観察研究(801例)では、写真評価で99.4%の症例に効果が認められています。日本の臨床試験結果の概要を確認しておきましょう。
日本国内での主な臨床試験データ
| 試験の種類 | 対象患者 | フィナステリド用量 | 治療期間 | 主な結果 |
|---|---|---|---|---|
| 日本国内第II/III相試験 | 男性414例 (24〜50歳) | 0.2mg/日 1mg/日 | 48週間 | 0.2mg群:54.2%、1mg群:58.3%、プラセボ群:5.9%の改善(0.2mgと1mg間に有意差なし) |
| 日本国内5年間観察研究 | 男性801例 | 1mg/日 | 5年間 | 99.4%で効果あり(写真評価)、40歳未満・軽症例でより高い効果 |
| 日本国内3年間オープン試験 | 男性374例 | 1mg/日 | 3年間 | 軽度改善以上が、2年で68%、3年で78% |
これらのデータから、フィナステリドは高い確率でAGAの進行抑制に寄与する薬剤であることが示されています。
髪の毛に現れる具体的な変化
- 毛髪数の増加
12件のランダム化比較試験(3,927名)を解析したシステマティックレビューで、投与6カ月後・24カ月後のいずれも、脱毛部1cm²あたりの硬毛数がプラセボ群より有意に増加したと報告されています - 外観の改善
写真による客観的評価において、髪のボリュームや被覆率の改善が確認されることがあります
一部の方では、服用初期に一時的に抜け毛が増える初期脱毛と呼ばれる現象が見られることがあります。これは、毛周期(ヘアサイクル)が整い始めたことによる一過性の変化と考えられており、通常は服用開始1〜2ヶ月ごろに見られ、数週間〜数ヶ月で落ち着くことが多いとされています。
初期脱毛とは?
「AGA治療を始めたら、逆に抜け毛が増えた…!」というケースがあります。
これは初期脱毛と呼ばれる現象で、フィナステリドの服用開始後にも、一時的に抜け毛が増えたと感じる方がいるとされています。ヘアサイクルが切り替わる過程で起こる変化と考えられていますが、添付文書に記載のある副作用ではなく、医学的な仕組みは十分に解明されていません。
初期脱毛の特徴
- 治療開始1〜2ヶ月目に発生することが多い
- ヘアサイクルが切り替わる過程で起こる変化と考えられている
- 通常は一時的なもので、数週間〜数ヶ月で落ち着く
初期脱毛は一時的な現象なので、怖がらずに治療を続けることが重要です。
フィナステリドの効果に影響を与える要因
フィナステリドの効果は、以下のような条件によって左右されることがあります。
- 治療開始年齢
一般的に、若年層(40歳未満)で治療を開始した方が、より良好な効果が得られる傾向にあります。20歳未満での安全性および有効性は確立されていません。 - AGAの進行度(ハミルトン・ノーウッド分類)
進行が軽度〜中等度の段階で治療を始めたほうが、改善効果が得られやすいとされています。進行がかなり進んだ状態では、毛包の反応が乏しくなり見た目の変化が少ない場合があります。 - 治療期間と継続性
フィナステリドは毎日の継続的な服用によって効果を発揮します。治療期間が長いほど、より安定した効果が得られる傾向があります。中断や服用忘れが続くと再びAGAが進行する可能性があるため注意が必要です。
これらは「効果がない」と感じた場合にも共通して関係してくる要因です。自分に当てはまるものがあるか、改めて振り返ってみましょう。
フィナステリドの正しい服用方法と注意点
フィナステリドの効果をしっかり実感するためには、ただ服用するだけでなく、正しい飲み方や注意点を理解しておくことがとても大切です。
安全に、そして効果的に治療を続けるためにも、ここで基本的なポイントを確認しておきましょう。
フィナステリドの正しい服用方法
フィナステリドの基本的な服用量は、1日1回0.2mgとされています。必要に応じて1mgまで増量することも可能ですが、国内の臨床試験では0.2mgと1mgの間で明確な効果の差は見られていません。
服用時のポイント
- 食前・食後にかかわらず服用可能(食事の影響は受けない)
- 飲み忘れを防ぐため、毎日決まった時間に服用する習慣をつける
- 効果を実感するには、通常6ヶ月間の継続服用が必要(3ヶ月ほどで変化を感じる方もいる)
- 治療を続けるには、効果を維持するための継続服用が不可欠
なお、添付文書では、6ヶ月以上投与しても進行遅延がみられない場合は投薬を中止するとされています。継続する場合も、定期的に効果を確認し、続ける必要があるかを医師と検討することが大切です。
服用における重要な注意点と禁忌事項
フィナステリドを服用する際には、安全面にも十分な配慮が必要です。とくに服用してはいけない方や、注意が必要な場面については、あらかじめしっかり確認しておきましょう。
服用できない方
- フィナステリドの成分に対して過敏症のある方
- 女性(特に妊娠中・妊娠の可能性がある方・授乳中の方)
服用時の主な注意点
- 錠剤を分割・粉砕しない(特に女性は破損した錠剤に触れないこと)
- 自殺念慮・自殺企図があらわれた場合は、服用を中止して速やかに医師へ連絡する
- うつ病・うつ状態、自殺念慮などの既往がある方は、服用前に必ず医師へ伝える
- 服用中はPSA値が約40〜50%低下するため、前立腺がん検査を受ける際は服用中であることを医師に伝える
- 服用中および中止後1ヶ月間は献血不可
特に女性への影響と精神症状のリスクについては、患者本人だけでなく家族も理解しておくことが重要です。
フィナステリドの効果がない場合の確認ポイント

効果を感じにくいときは、フィナステリドそのものの効力ではなく、服用環境や体質・生活習慣の影響であることもあります。
まずは上記ケースに当てはまっている項目はないか、一つ一つチェックしていきましょう。
①AGAの進行度が高いケース
AGAが重度に進行している場合、フィナステリドによって進行は抑えられても目に見える改善が出にくいことがあります。臨床データでも、軽度〜中等度の段階で治療を始めた方が進行抑制の効果が現れやすいとする報告があります。
- 毛包の数が減少している
- 萎縮して機能を失った毛包では改善が難しい
- 5α-還元酵素を持つ毛包が減少している
この場合、他の治療との併用(ミノキシジルや自毛植毛など)を検討するのも一つの選択肢です。
主な併用療法と期待される効果
| 併用する治療法 | 主なはたらき | フィナステリドとの併用で期待できる効果 |
|---|---|---|
| ミノキシジル外用薬 | 血流を促進し、毛包を刺激する | 異なる作用点から、発毛や髪のボリューム改善をサポートする |
| デュタステリド | 5α-還元酵素(I型・II型)を同時に抑制 | フィナステリドで効果が十分でない場合の代替・上位治療薬として選択される |
| 低出力レーザー治療 | 毛母細胞(髪の元となる細胞)を活性化 | 頭皮にやさしく、副作用が少ない補助療法として使用されることが多い |
| 自毛植毛 | 後頭部などの元気な毛を前頭部・頭頂部に移植 | 進行が進んだAGAにも対応でき、見た目の改善が期待できる |
併用療法を検討する際は、必ず医師に相談し個人の状態や進行度に応じた組み合わせを選択することが重要です。
②服用期間が短すぎるケース
フィナステリドは即効性のある薬ではなく、継続的に服用することで効果を発揮するタイプの治療薬です。
- 一般的に3〜6ヶ月で初期変化が見られる
- 十分な評価には6ヶ月以上の継続が必要
この間、定期的に写真を撮って経過を可視化することも効果判定の一助になります。焦らず、まずは6ヶ月を目安に続けてみましょう。
③服用方法が不適切なケース
正しい服用方法から外れていると、効果が出にくくなります。
- 飲み忘れが多い
- 自己判断で用量を変更している
- 一時的に服用を中断している
こういった状況ではDHTの抑制が不安定となり、十分な効果が得られません。体調の変化がある場合や不安があるときは、自己判断せず医師に相談することが重要です。
④生活習慣が乱れているケース
髪の健康には、食事・睡眠・ストレスなどの生活要素も大きく関わっています。以下のような原因で、薬の効果を阻害している場合もあります。
- 睡眠不足や栄養の偏り
- 喫煙・過度の飲酒
- 強いストレスや運動不足
髪に必要な栄養(たんぱく質・亜鉛・ビタミンB群・オメガ3脂肪酸など)を意識した食生活を心がけましょう。
フィナステリドの副作用と発症時の対処法
フィナステリドは長期にわたる使用実績のある薬剤ですが、医薬品である以上、一定の副作用が生じる可能性は否定できません。
多くの場合は軽微で一時的なものに留まりますが、中には重篤な副作用に発展する可能性もあります。
ここでは、医師の視点から、報告されている副作用と発症時の対処法について解説していきます。
フィナステリドの主な副作用
臨床試験および市販後の調査において報告されている主な副作用は、男性ホルモン(DHT)の抑制に付随する性機能関連の症状です。日本国内で行われた臨床試験では、主に以下の症状が報告されています。
| 主な症状 | 頻度 | 備考 |
| 性欲の低下 | 1〜5%未満 | 一部は中止後も持続との報告あり* |
| 勃起機能の低下 | 1%未満 | 一部は中止後も持続との報告あり* |
| 射精障害・精液量減少 | 1%未満 | 一部は中止後も持続との報告あり* |
| 睾丸痛・血精液症・精子の質低下 | 頻度不明 | 精子濃度低下・無精子症など含む |
こうした性機能関連の副作用を考えるうえで、知っておきたい研究があります。それが、副作用への思い込みが症状の現れ方に影響する「ノセボ効果」を調べた研究です。
ノセボ効果とは
薬の成分そのものの作用ではなく、「副作用が起こるかもしれない」という予期や不安によって、症状が現れたり、実際より強く感じられたりする現象のことです。
イタリアの研究チームは2007年、前立腺肥大症の男性120人にフィナステリドを1年間投与する無作為化比較試験を行いました。同じ薬を、副作用について説明した群(説明あり群)と説明しなかった群(説明なし群)に分けて比較したところ、性機能に関する副作用を1つ以上報告した割合は次のとおりでした。
| 症状 | 説明なし群 | 説明あり群 |
|---|---|---|
| 性機能の副作用(いずれか1つ以上) | 15.3% | 43.6% |
| 勃起機能の低下 | 9.6% | 30.9% |
| 性欲の低下 | 7.7% | 23.6% |
| 射精障害 | 5.7% | 16.3% |
同じ薬でも、副作用の説明を受けた群のほうが報告割合は約3倍でした。ただし、この試験は前立腺肥大症の治療用量である5mgを用いたものであり、AGA治療で使用する0.2〜1mgの結果をそのまま示したものではありません。
また、これは副作用が「気のせい」だという意味でもありません。副作用を過度に恐れすぎない視点を持ちつつ、気になる症状が現れた場合は自己判断せず医師に相談することが大切です。
稀に発生する重篤な副作用
頻度は明らかになっていませんが、重篤な健康被害を防ぐために知っておくべき副作用として、「肝機能障害」と「過敏症」が挙げられます。
肝機能障害
フィナステリドは肝臓で代謝されるため、まれに(頻度不明)ASTやALTといった肝機能指数の上昇が見られることがあります。
- 症状
体のだるさ(倦怠感)、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる(黄疸) - 対応
当院では、もともと肝疾患をお持ちの方や長期服用者に対して、定期的な血液検査を推奨しています
| その他症状 | 頻度 | 備考 |
|---|---|---|
| 抑うつ症状 | 頻度不明 | 気分の落ち込みなどに注意 |
| かゆみ、蕁麻疹、発疹、血管浮腫 | 頻度不明 | 顔面・喉の腫れなど含む |
| 乳房圧痛・肥大、めまい | 頻度不明 | 男性乳がんの報告例あり(因果関係不明) |
上記の副作用はあくまで可能性のひとつであり、多くの場合は発現頻度が低いとされています。ただし、気になる症状が現れた場合は自己判断せず医師に相談しましょう。
ポストフィナステリド症候群(PFS)について
フィナステリドの副作用について調べると、「ポストフィナステリド症候群(PFS)」という言葉を目にすることがあります。名称から不安を感じる方も多いため、現時点で分かっていることを整理しておきましょう。
PFSとは
- 意味
フィナステリドの服用をやめた後も、症状が続く状態を指す言葉 - 報告されている症状
性欲の低下や勃起機能の低下といった性機能の症状のほか、気分の落ち込みなどの精神面の症状 - 現状
原因や発生頻度は明らかになっておらず、医学的に統一された見解は得られていない。確立された治療法もない
PFSは、服用中の副作用が中止後も続くケースが一部で報告されたことから知られるようになった概念です。
添付文書にも、性機能に関する副作用について「市販後において、投与中止後も持続したとの報告がある」と記載されています。一方で、精液の質については「中止後に正常化又は改善されたとの報告がある」とも記載されており、経過には個人差があります。実際にどの程度の方に起こるのか、フィナステリドとの因果関係があるのかは、まだ十分に解明されていません。
こうした現状を踏まえると、大切なのは「過度に恐れること」でも「軽視すること」でもなく、服用前にリスクを理解し、納得したうえで治療を始めることです。服用中や中止後に気になる症状が現れた場合は、放置せず、早めに医師へ相談してください。
副作用が発生した時の対処法
万が一、服用中に違和感や体調の変化を感じた場合は、以下のステップで対応してください。
- 自己判断で放置・無理をしない
「気のせい」と思わずに、まずは症状をメモ(発生時期や内容)してください - 処方医に相談する
症状が軽微であれば、服用量を調整する(1mgから0.2mgへの減量など)ことで、効果を維持しつつ副作用を軽減できる場合があります - 休薬と検査の検討
肝機能障害が疑われる場合は、一旦服用を中止し、採血による客観的な数値チェックを行います - 他剤への切り替え
副作用の出方は体質によります。フィナステリドで副作用が出た場合でも、ミノキシジル外用への変更や、医師の管理下での慎重な代替療法の検討が可能です
副作用を正しく恐れ、医師と連携しながら治療を進めること大切です。
フィナステリドと他薬品との違い
AGA治療において、フィナステリドと並んで頻繁に検討されるのが「デュタステリド」と「ミノキシジル」です。
これらはすべて薄毛にアプローチする薬剤ですが、その作用機序や得意とする役割、使用目的は医学的に明確に異なります。
自身の進行状況や体質に合った治療を選ぶために、それぞれの違いを理解しておきましょう。
フィナステリドとデュタステリドの違い
フィナステリドとデュタステリドは、どちらもAGAの主原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える「5α還元酵素阻害薬」に分類されます。
ただし、阻害する酵素の範囲と、体内に留まる時間に違いがあります。
| フィナステリド | デュタステリド | |
|---|---|---|
| 阻害する酵素 | 5α還元酵素II型 | 5α還元酵素I型・II型 |
| 期待効果 | AGAの進行抑制 | AGAの進行抑制 |
| 副作用の報告頻度 | 低めとされる | やや高めとされる |
| 服用方法 | 1日1回1錠 | 1日1回1錠 |
| 体内での持続性(半減期) | 約4時間 | 約3〜5週間 |
| おすすめな人 | まずは使用実績の長い薬剤から、副作用リスクを抑えて治療を始めたい方 | フィナステリドで効果が十分でなかった方や、より強い作用を求める方 |
違いのポイント
- 阻害する酵素の範囲
5α還元酵素にはI型とII型があります。フィナステリドは主に前頭部や頭頂部の毛包に多く存在する「II型」のみを阻害します。対してデュタステリドは「I型」と「II型」の両方を阻害するため、より広範囲かつ強力にDHTの生成を抑制します。 - 発毛効果の差
海外で行われた24週間の比較試験では、5.1cm²あたりの毛髪数の増加が、デュタステリド0.5mg群で平均89.6本、フィナステリド1mg群で平均56.5本でした。この結果から、デュタステリドのほうが約1.6倍の増加を示したと報告されています。なお、直径60μm以上の硬毛数では両群に有意な差はなく、ガイドラインでも、両者の効果の差は「今後さらなる検討を要する」とされています。ただし、これは特定の試験条件での結果であり、個人の効果を保証するものではありません。 - 体内での持続性(半減期)
フィナステリドの半減期は約4時間と短いのに対し、デュタステリドは約3〜5週間と非常に長いのが特徴です。これは、万が一副作用が出た際に、デュタステリドは成分が体外に抜けるまで時間がかかるという、リスク面での違いも意味します。
こうした特性から、一般的にはフィナステリドから治療を開始し、効果が不十分な場合にデュタステリドへの切り替えを検討する流れが多くなっています。
フィナステリドとミノキシジルの違い
フィナステリドとミノキシジルの決定的な違いは、「守り」の治療か「攻め」の治療かという点にあります。
| フィナステリド | ミノキシジル(外用薬) | |
|---|---|---|
| 主な作用 | 5α還元酵素II型の阻害 | 血流改善・毛母細胞の刺激 |
| 期待効果 | 薄毛の予防・進行抑制 | 発毛促進 |
| 種類 | 内服薬 | 外用薬 ※内服薬は国内未承認 |
| 使用方法 | 1日1回1錠 | 1日2回患部に塗布 |
| おすすめな人 | 抜け毛の進行を抑え、現状の維持を重視したい方 | 髪のボリュームを増やしたい方や、幅広い進行度で使いたい方 |
違いのポイント
- 役割の違い(守りと攻め)
フィナステリドは、AGAによる「脱毛の進行を止める(守り)」ことが主目的です。一方、ミノキシジルは血管を拡張させ、毛母細胞へ栄養を送り込むことで「髪を育てる・生やす(攻め)」役割を担います。 - 作用メカニズム
フィナステリドが「ホルモン」に働きかけるのに対し、ミノキシジルは「血流」や「細胞増殖因子」に直接作用します。そのため、これら2つは作用点が異なり、併用する治療も行われています。 - 投与方法
フィナステリドは内服薬のみですが、ミノキシジルには頭皮に塗布する「外用薬」と、より強力な「内服薬(ミノタブ)」があります。日本皮膚科学会のガイドラインでは、フィナステリドの内服とミノキシジルの外用は、いずれも推奨度Aの治療として位置づけられています。
*日本皮膚科学会のガイドラインでは、ミノキシジルの内服は推奨度D(行うべきではない)とされています。
抜け毛を抑えつつ、見た目のボリュームの回復も目指したい場合には、これら両剤の併用が選択されることがあります。併用するかどうかは、進行度や体質に応じて医師と相談して決めましょう。
フィナステリドの通販購入や個人輸入の危険性

フィナステリドは医療用医薬品であり、通常は医師の診察と処方が必要です。そのため、国内で正規に購入する場合は、医療機関またはオンライン診療を通じた処方が基本となります。
一方で、個人輸入代行サイトなどを通じて、海外製のフィナステリドを購入することも制度上は可能です。ただし、この方法には見過ごせない注意点があります。
ここでは、「通販」という手軽な入手方法の実態と、個人輸入に伴うリスクを整理します。
フィナステリドを通販で購入する場合
まず前提として、フィナステリドのような医療用医薬品は、処方箋なしに一般のECサイトなどで販売することが薬機法上認められていません。Amazonや楽天といった通常の通販サイトで、国内正規品を自由に購入することはできない仕組みです。
そのうえで、インターネットを通じて入手する場合、実質的には以下の2つのルートに分けられますが、その性質は全く異なります。
フィナステリドの購入ルート
- オンライン診療による国内処方(推奨)
医療機関の医師が画面越しに診察を行い、国内の正規流通品を処方する形態です。「通販」のように手軽に見えても、中身は医師の責任下で行われる正当な医療行為です。 - 個人輸入代行サイト(非推奨)
海外の医薬品を、個人の責任において直接輸入する手続きを代行するサイトです。価格は安価な傾向にありますが、厚生労働省も注意喚起を行っている、リスクの高いルートです。
「手軽だから」「安いから」という理由だけで、ご自身の体に入る薬を医療機関以外から購入することは、医師として推奨できません。オンライン診療であれば、通院の手間をかけずに、診察を受けたうえで国内正規品を入手できます。
当院では医師によるオンライン診療にてフィナステリド治療薬の処方を行っています。薄毛治療を希望される方や、最近頭皮の抜け毛に悩みはじめた方は、一度オンライン診療の予約をご検討ください。
フィナステリドの個人輸入は危険
個人輸入には、国内の医療機関で処方を受ける場合には起こり得ない、いくつものリスクが存在します。
| 比較項目 | 個人輸入 | 医療機関での処方 |
|---|---|---|
| 品質の保証 | 偽造品・成分量が不明確な製品が含まれる可能性がある | 国内の正規流通品を使用 |
| 診察・禁忌の確認 | 診察なしで入手できてしまう | 既往歴や体質を踏まえ、服用の可否を医師が判断 |
| 用量の適切さ | 国や製品により規格が異なり、取り違えのおそれがある | AGA治療に適した用量を医師が判断 |
| 副作用が出た時 | 相談先がなく、対応が遅れやすい | 処方医に相談できる |
| 副作用被害救済制度 | 対象外 | 対象(承認された用法での使用の場合) |
個人輸入のリスクと注意点
- 偽造品・品質のリスク
正規品と見た目が似ていても、有効成分の含有量が不明確な偽造品が出回っている可能性があります。日本国内の基準で製造・管理されていないため、安全性が確認されていない製品を入手するおそれもあります。 - 診察を受けないことによるリスク
フィナステリドには、肝機能への影響がある、前立腺がん検査(PSA検査)の数値に影響するといった注意点があります。 - 用量の取り違えのリスク
海外では、AGA用とは別に、前立腺肥大症向けの高用量の製剤も流通しています。規格の違いに気づかないまま服用すると、意図しない過量服用につながるおそれがあります。 - 副作用被害救済制度の対象外
個人輸入した医薬品による副作用は、日本の医薬品副作用被害救済制度の補償対象にはなりません。 - 責任の所在が不明確
体調に異変があっても、誰にも相談できず、治療費などもすべて自己負担になります。
とくに、性機能への影響や気分の変化といった副作用は、症状が出た際に医師へすぐ相談できる環境かどうかが大切です。
フィナステリドを安全に使用したい場合は、医療機関での診察を受け、医師の指導のもとで処方されたものを使用することが最も確実です。
フィナステリドの服用をやめる前に知っておきたいこと
フィナステリドを続けるなかで、「費用がかさむ」「副作用が不安」「効果を実感できない」といった理由から、やめることを考える方は少なくありません。
しかし、AGAは進行性の症状であり、服用を中止すると、抑えられていた進行が再び始まる可能性があります。
実際にやめるかどうかは、中止後に体で起こる変化を理解したうえで、納得して判断することが大切です。
服用をやめたくなる理由|費用・副作用・効果への不安
服用の中止を考えるきっかけは、人によってさまざまです。
服用をやめたくなる主な理由
- 費用の負担
フィナステリドは継続して服用する薬のため、毎月の費用が長期的な負担になりやすい - 副作用への不安
性機能への影響や気分の変化など、副作用に関する情報を目にして不安になる - 効果を実感できない
数ヶ月続けても、見た目の変化がはっきり分からない - 妊活を考え始めた
精液の質の低下などが副作用として報告されているため、妊活の時期に服用の継続を迷う
こうした不安の多くは、「やめる」以外の方法で軽減できる場合があります。
たとえば費用面であれば、先発品と有効成分が同じジェネリック医薬品を選ぶことで負担を抑えられることがあります。副作用が気になる場合は、用量の調整や、他の治療への切り替えといった選択肢も検討できます。効果を実感できないという場合も、そもそも効果の判定には一定の期間が必要です。
中止を決める前に、その理由が「やめる」ことでしか解決できないものなのかを、一度整理してみることが大切です。
服用をやめると体に起こる変化|DHT濃度の回復と薄毛の再進行
フィナステリドは、服用している間だけDHTの生成を抑える薬です。半減期が約4時間と短いため、服用をやめると成分は比較的早く体内から抜けていきます。
中止後の経過の目安
- 中止後約2週間
血中のDHT濃度が、治療前の水準まで戻るとされる - 中止後数ヶ月〜
抑えられていた抜け毛や薄毛の進行が再び目立ち始める - 中止後12か月以内
治療の効果が失われる(日本皮膚科学会のガイドラインでも『内服を中止すると効果は消失する』とされています)
※報告や情報源によって幅があり、個人差があります
DHTの生成を抑える作用がなくなると、毛包は再びDHTの影響を受けるようになり、ヘアサイクルの成長期が短くなる流れが再開します。服用中に維持されていた髪の状態は、薬の効果によって支えられていたものであり、その支えがなくなれば、AGA本来の進行が再び現れてきます。
とくに、治療で現状を維持できていた方ほど、中止後の変化を大きく感じやすくなります。これらの経過は、AGAの進行度や年齢、それまでの服用期間によって異なります。
なお、副作用を理由に中止した場合の症状の経過にも個人差があります。中止後も気になる症状が続く場合は、自己判断で様子を見続けず、医師に相談してください。
自己判断でやめる前に医師に相談すべき理由
やめたい理由が明確であっても、自己判断で中止する前に、医師に相談することをおすすめします。理由は、中止以外にも、状況に合った選択肢があるためです。
中止を考える理由別に検討できる主な選択肢
| 中止を考える理由 | 検討できる主な選択肢 |
|---|---|
| 費用の負担 | ジェネリック医薬品の選択、プランの見直し |
| 副作用が不安・症状がある | 用量の調整、休薬と検査、他の治療への切り替え |
| 効果を実感できない(服用6ヶ月未満) | 判定に必要な6ヶ月を目安に継続し、経過を評価 |
| 効果を実感できない(服用6ヶ月以上) | 治療の見直し(併用療法や他の薬剤への切り替え) |
| 妊活を考え始めた | 服用を継続するかどうかを、時期も含めて相談 |
とくに服用開始から6ヶ月未満の場合は、効果を判定するには早すぎる可能性があります。なお、判断の基準は「進行遅延がみられるか」であり、見た目の増毛だけで判断するものではありません。
また、目標とする状態に到達できた場合でも、中止すれば進行が再開する可能性があるため、「良くなったからやめる」という判断も、医師と相談しながら慎重に行う必要があります。
当院のオンライン診療でも、服用の継続や見直しについて、状況をうかがったうえでご相談いただけます。
フィナステリドについてよくある質問
Q1:抜け毛が増えたけど、AGAかどうかはどう判断する?
A1:自分だけで判断するのは難しいので、医師の診察を受けましょう。
AGAは、額の生え際や頭頂部が少しずつ薄くなるのが特徴です。以下のようなサインがあれば、早めの相談がおすすめです。
- 家族に薄毛の人がいる
- 抜け毛が増えた気がする
- 鏡で分け目や生え際が広がってきたと感じる
Q2:まだ薄毛じゃないが、フィナステリドはいつから始めるべき?
A2:抜け毛が気になりはじめたタイミングが始めどきです。
AGAは進行性なので、違和感を感じたら早めに治療を始める方が効果的です。「まだ大丈夫」と放置するより、医師に相談して判断してもらいましょう。
Q3:フィナステリドは頭頂部や生え際にも効く?
A3:頭頂部は効果が出やすいとされ、生え際は反応が穏やかな傾向ですが、効果が期待できる方もいます。
頭頂部はAGAの典型的な進行部位で、臨床試験でも改善が多く報告されています。生え際は頭頂部より反応が穏やかな場合が多いものの、現状維持や、細くなった髪の改善は期待できます。
効果が十分でない場合は、他の治療を組み合わせることもあります。
Q4:服用後に抜け毛が増えたけど、これは初期脱毛?
A4:その可能性があり、多くは一時的なものです。
初期脱毛は、服用開始1〜2ヶ月ごろに見られることが多く、数週間〜数ヶ月で落ち着くとされています。ただし、抜け毛が著しく増える、なかなか落ち着かない、といった場合は、医師に相談してください。
Q5:プロペシアとジェネリックって効果に違いある?
A5:有効成分と含有量は同じで、効果や安全性は同等とされています。
プロペシアは先発品、ジェネリックは後発品です。添加物や錠剤の形などは製品によって異なる場合がありますが、継続しやすさを重視するなら、ジェネリックを選ぶのもひとつの選択です。
Q6:フィナステリドで体毛やヒゲが変わることはある?
A6:添付文書の副作用に、体毛やヒゲの変化は記載されていません。
フィナステリドは体内のDHTを抑える薬で、体毛やヒゲもDHTの影響を受ける部位です。変化が気になる場合は、医師に相談してみてください。
Q7:年齢が高くてもフィナステリドは効く?
A7:国内の臨床試験は24〜50歳の男性が対象で、高齢者における有効性は確立されていません。
高齢になるほど毛根の再生力が落ちるため、発毛よりも「現状維持」が目的になることもあります。
一方で、国内の長期データでは、40歳未満・進行度の低い方でより高い効果が示されています。気になる場合は、早めに医師へ相談しましょう。
Q8:フィナステリドでペニスが小さくなるという噂は本当?
A8:添付文書に記載されている副作用に、そのような項目はありません。
フィナステリドの副作用として報告されているのは、性欲の低下、勃起機能の低下、射精障害、精液量の減少などです。
インターネット上では、服用後に性器の感覚や大きさが変わったという声も見られますが、この点について十分に確立した知見は、現時点で示されていません。性機能に関する変化が気になる場合は、自己判断で服用を続けたり、やめたりせず、医師に相談してください。
フィナステリドの処方なら当院まで
フィナステリドは、AGAの進行抑制に関する複数の臨床研究で有効性が示されている医療用医薬品です。
抜け毛や薄毛が気になり始めた方はもちろん、すでに服用していて効果や副作用に不安がある方、服用の継続に迷っている方も、医師に相談することで、状況に合った選択肢を見つけやすくなります。
当院では、医師が頭皮の状態や既往歴を確認したうえで、フィナステリドの処方の可否と用量を判断しています。
当院でのフィナステリド処方
- 診察方法
オンライン診療または対面診療。頭皮の状況などを確認したうえで、医師が処方を判断します - 取り扱い薬剤
プロペシア(30錠・1ヶ月分)5,500円(税込) - 診察料
無料* - 併用治療
フィナステリドのほか、デュタステリド・ミノキシジルのプランもご用意しています - 経過の確認
もともと肝疾患をお持ちの方や長期服用の方には、定期的な血液検査を推奨しています
*診察の結果、医師が処方できないと判断した場合のみ、診察料が5,500円かかります。あらかじめご了承ください。
*郵送をご希望の場合は別途840円の送料が加算されます。
参考文献
・日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」
・プロペシア添付文書|PMDA
・フィナステリド錠添付文書|PMDA
・医療用医薬品:フィナステリド|KEGG MEDICUS
・フィナステリド錠1mg「ファイザー」の基本情報|日経メディカル処方薬事典
・プロペシア(男性型脱毛症用薬)に関する注意喚起について|厚生労働省
・医薬品副作用被害救済制度|PMDA
・Mondaini N, et al. Finasteride 5 mg and sexual side effects: how many of these are related to a nocebo phenomenon? J Sex Med. 2007;4(6):1708-1712.
・Gubelin Harcha W, et al. J Am Acad Dermatol. 2014;70(3):489-498.
・Yoshitake T, et al. Five-year efficacy of finasteride in 801 Japanese men with androgenetic alopecia. J Dermatol. 2015;42:735-738.
・PROPECIA (finasteride) prescribing information|FDA



