「AGA治療を始めてから後悔したらどうしよう」
「治療にリスクや落とし穴があるのでは…?」
こんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
実際、AGA治療はすぐに効果が出るものではなく、副作用のリスクや治療費の負担などが原因で、途中で後悔してしまう人も少なくありません。
本記事では、AGA治療で後悔した10個の原因とその対処法を詳しく解説します。治療を検討中の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
本記事でご紹介している内容
- AGA治療で後悔した10個の原因と対処法
- 後悔・失敗を防ぐ3つのポイント
- 後悔しないAGAクリニックの選び方
- AGA治療をしないほうがいい人の特徴

やさしい内科クリニック院長 山村 聡
日本内科学会認定内科医。専門は糖尿病・内分泌疾患。
経歴
・九州大学医学部卒
・高邦会 高木病院 臨床研修
・昭和大学 糖尿病・代謝・内分泌内科 助教
・銀座有楽町内科 前院長
・東京ミッドタウンクリニック等で糖尿病・内分泌診療に従事
・やさしい内科クリニック開院
※この記事は、消費者庁や国民生活センター・厚生労働省の発信する情報を基に、作成しています。
※「総額表示」の義務付けに則り、税込価格にてご紹介しています。
※本記事で紹介している施術は保険が適用されず、自費診療です。
※厚生労働省が掲げる広告に関するガイドラインに則った運用をしています。
AGA治療で後悔した人の特徴10選と対処法

薄毛の悩みに対して有効だとされるAGA治療ですが、実はさまざまな理由から「やらなければよかった」と後悔する方も…。
この章では、AGA治療でよくある10個の後悔と、それぞれの対処法について分かりやすく解説しています。
まずは、実際に治療を受けた人たちがどんなポイントでつまずいたのかをしっかりと理解しましょう。
AGA治療費が高額だった
AGA治療は保険が適用されない自由診療のため、治療費はすべて自己負担になります。
またAGA治療は基本的に長期間続ける必要があり、継続的な出費で予想以上に費用がかさむことがあります。
効果が現れるまでに時間がかかるケースも多く、「これだけの費用をかけて本当に効果があるのか」と不安になり、期待以上の効果を感じられなかった際に後悔してしまう方も少なくありません。
AGA治療の料金相場
治療法 | 1ヶ月あたりの費用 | 1年間の総額 |
内服薬のみ | 3,000円〜7,000円 | 36,000円〜84,000円 |
内服+外用 | 5,000円〜15,000円 | 60,000円〜180,000円 |
注入治療 | 30,000円〜100,000円 | 360,000円〜120万円 |
植毛 | – | 100万円以上 |
治療費を抑える対処法
治療を始める前には、長期的な費用を見据えた計画を立てましょう。
複数のクリニックの料金や治療内容を比較し、費用対効果の高いプランを選択したり、段階的に治療を進めることで初期費用を抑えることも可能です。
まずは内服薬や外用薬などの基本的な治療からスタートし、経過を見ながら必要に応じて内容を見直すことで、無駄な出費を防ぐことができます。
費用や期間の割に、治療効果が期待通りでなかった
AGA治療の効果は個人差が大きく、誰もが同じような結果を得られるわけではありません。そのため、思ったような改善が見られず、がっかりしてしまうケースもあります。
◆治療期間と期待効果
治療期間 | 主な変化 |
1~2ヶ月目 | 目に見える変化はほとんどなし(初期脱毛が起こることも) |
3~4ヶ月目 | 髪の成長が始まる(抜け毛の減少を感じる場合も) |
5~6ヶ月目 | 発毛を実感し始める |
6~12ヶ月目 | 目に見えた改善が期待できる |
1~2年目 | 顕著な改善に期待できる |
2年目以降 | 効果の安定と維持に期待できる(継続的な服用が必要) |
AGA治療の効果が現れるまでには、通常数カ月から1年以上かかることもあります。そのため、即効性を期待して治療を始めた方にとっては、なかなか結果が出ないことがストレスや失望につながることも少なくありません。
こうしたギャップから、「治療を始めなければよかった」「AGA治療をしないほうがよかった」と後悔する方もいるようです。
治療効果を高める対処法
そもそも、AGA治療の効果は個人差が大きいことを理解しましょう。また過度な期待を持たず現実的な効果改善を期待することが重要です。
治療中は医師としっかり相談しながら定期的に経過をチェックし、状態に応じて治療内容を見直していきましょう。
また治療の効果を高めるために、生活習慣の見直しや適切なヘアケアなど、日常のケアも含めた総合的なアプローチを意識することが大切です。
治療効果を高めるポイント
- 早期の治療
AGAは進行性の脱毛症なので、進行すると治療の効果が出にくくなるなります。 - 医師の指導に従い、継続
薬の飲み忘れや自己判断をせず、決められた用法・用量を守って服用しましょう。 - 生活習慣の見直し
バランスの良い食事、十分な睡眠、ストレス管理などで体調管理も大切です。 - 頭皮環境のケア
育毛シャンプーや頭皮マッサージを取り入れ、頭皮の皮脂詰まりや血行不良を改善。
クリニック選びに失敗した
AGA治療を成功させるためには、自分の悩みや症状に合ったクリニックを選ぶことが非常に重要です。
十分な情報収集をせずに決めてしまうと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうケースも少なくありません。
後悔したケース
- 自分の症状に合わない治療法を一方的にすすめられた
- 強引な営業や高額プランの押し売りがあった
- 医師やスタッフの対応が冷たく、質問や不安にしっかり答えてもらえなかった
- アフターケアや経過観察が不十分だった
- 立地が不便で通院を続けるのが負担になった
AGA専門クリニックは全国に多数ありますが、そのサービス内容、治療方針、雰囲気、料金体系はクリニックごとに大きく異なります。口コミや評判が良くても、自分にとってベストな選択とは限らないのが難しいところです。
クリニックを選ぶ際は、「無理な勧誘はないか」「説明はわかりやすいか」「通いやすい場所にあるか」など、複数の観点から比較・検討を行いましょう。
失敗しないクリニックの選び方
クリニック選びでは、じっくり時間をかけて複数の医療機関を比較検討することが大切です。
改善を急ぐあまり、有名だからや知人が利用していたからという安易な理由で決めないようにしましょう。
チェックポイント
- 提供されている治療法
- 通いやすさ
- 料金体系
- アフターケアの内容
- 口コミや評判
- 診察時間の融通
また、無料カウンセリングを活用して、院内の雰囲気やスタッフの対応を実際に確かめるのもおすすめです。
自分にとって無理なく通える、信頼できるクリニックを見つけることが、後悔しないための第一歩です。
初期脱毛により抜け毛が増えた
AGA治療を始めると、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがあります。
これは治療薬が毛根に作用し、古く弱った髪が抜けて、新しい髪へと生え変わる過程で起こる正常な反応です。
多くの場合1〜2ヶ月ほどで落ち着きますが、この現象を知らずに治療を始めた場合、「逆に悪化したのでは?」と不安になり、AGA治療をしないほうがよかったと後悔してしますケースもあります。
初期脱毛は一時的なもの
初期脱毛は一時的な反応であることを理解し、焦らず治療を続けることが大切です。
定期的に医師と相談しながら経過を確認することで、不安も軽減されやすくなります。
また初期脱毛の期間中は、頭皮をやさしくケアしたり、ストレスをためこまないよう心がけるなど、日々の自己ケアも効果的です。
AGA治療の副作用が辛かった
AGA治療では処方薬の使用が一般的ですが、その副作用が原因で後悔する人も少なくありません。症状は軽いものから重いものまで幅広く、人によって感じ方にも差があります。
主な副作用
- 性機能の低下(性欲減退・勃起不全など)
- めまいや頭痛といった体調不良や倦怠感
- かゆみ・かぶれなどの肌トラブル
副作用の発生頻度はそれほど高くないものの、実際に副作用が出ると治療を続けることに不安を感じ、治療をやめてしまう人もいます。
また、AGA治療に使われる薬には「フィナステリド」「デュタステリド」「ミノキシジル」などがあり、薬によって副作用の種類や強さも異なります。
自分に合った治療薬を選ぶためにも、事前にしっかりと医師と相談し、副作用リスクを理解しておくことが大切です。
AGA治療薬ごとの副作用を見る
治療薬 | 一般的な副作用 | 重篤な副作用 | 副作用が起きた場合の対処法 |
フィナステリド | ED(勃起不全) 性欲減退 軽度の肝機能異常 | 重度の肝機能障害 抑うつ症状 | 副作用が強く出る場合は服用を中止し、医師に相談 |
デュタステリド | フィナステリドと同様 頭痛やめまい | 精子減少 ホルモンバランスの異常 | 副作用の経過を観察し、症状が続く場合は医師の指示を仰ぐ |
ミノキシジル (内服) | 動悸 むくみ 多毛症(体毛が濃くなる) | 重度の低血圧 不整脈 息切れ | 血圧の変化を確認し、異常があれば服用を中止し受診 |
ミノキシジル (外用) | 頭皮のかゆみ かぶれ フケの増加 | 重度のアレルギー反応 皮膚炎 | 使用量を調整し、症状が悪化する場合は皮膚科を受診 |
副作用に関する対処法
副作用が現れた場合や症状がつらいと感じたときは、ネットの情報だけを頼りに自己判断せず、すぐに担当の医師へ相談することが大切です。
症状に応じて、薬の量を調整したり、他の治療法へ切り替えたりすることが可能です。
また、副作用は時間の経過とともに落ち着くケースもあるため、医師と連携しながら経過を見守るという選択肢もあります。
AGA治療を始める前には、副作用についてしっかり理解し、治療中も定期的なフォローアップを受けるようにしましょう。
治療方法が自分に合っていなかった
AGA治療にはさまざまな方法がありますが、自分に合わない治療法を選んでしまい、後悔するケースも少なくありません。
治療の向き不向き
- 内服薬の副作用に耐えられない
- 外用薬の使用が習慣化できず、継続が難しい
- 植毛の仕上がりに満足できなかった
治療法ごとに相性があるため、自分の体質やライフスタイル、治療にかけられる時間や費用を考慮しないと、継続が難しくなり後悔につながることがあります。
自分に合った治療法を見つけ方
治療法を決める際は、医師としっかり相談することが大切です。
チェックポイント
- 自分の症状
- 普段の生活リズム
- 治療にかけられる予算
- どの程度の効果を期待しているか
これらを丁寧に伝えることで、無理のない治療プランが立てられます。
また、必要に応じて複数の治療法を組み合わせることで、より高い効果を目指せることもあります。焦らず、柔軟な姿勢で治療に取り組みましょう。
AGA治療を自力で治療しようとした
AGA治療を自力で行おうとして失敗し、後悔するケースがあります。
市販の育毛剤やサプリメント、ネットの情報だけを頼りにしたケアでは、期待した効果が得られないどころか、症状が悪化してしまう可能性もあります。
また、医師による適切な診断を受けていないことで、本来受けるべき治療のタイミングを逃してしまうケースもあります。

山村院長
AGA治療はれっきとした医療行為です。
自己判断ではなく、まずは専門の医師に相談しましょう。
医療機関での診察を受け、自分に合った治療計画を立てることで、より高い効果を期待できます。
医師の指導のもとで内服薬や外用薬を使用し、必要に応じて生活改善やヘアケアを組み合わせる「総合的な治療」が成功への近道です。
AGA治療を途中でやめてしまった
AGA治療は継続がカギですが、様々な理由から途中で治療をやめてしまい、後悔する人も多いです。
よくある中断の理由
- 効果が出るまで時間がかかる
- 副作用への不安
- 経済的な負担が大きい
一度治療をやめると、それまでの効果が薄れて、再び薄毛が進行してしまうことがあります。また、治療を再開しても元の状態に戻るまでに時間がかかることもあります。
対処法
治療は長期戦。焦らず継続する意識が大切です。
費用が気になる場合は、無理のない料金プランに見直すのも一つの手段。
もし中断してしまった場合も、早めに再開すれば、回復のチャンスはあります。医師と相談しながら、自分に合ったペースで治療を続けていきましょう。
個人輸入や通販のAGA治療薬を使用した
自己判断でAGA治療薬を個人輸入・通販し使用したことで、後悔するケースも少なくありません。
リスク
- 偽物や不純物が含まれている可能性
- 副作用のリスクが高くなる
- 効果が出ない
- 健康被害が出ても、補償がない
個人輸入や通販の方法で入手した薬は、品質や安全性が保証されておらず、思わぬ副作用や体調不良を引き起こす恐れがあります。
医師の診断なしの治療は危険
AGA治療薬は、必ず医師の診断と処方に基づいて行うようにしましょう。
個人輸入や通販の薬は避け、信頼できる医療機関での治療に切り替えましょう。
もしすでに使用している場合は、すぐに中止し、専門の医師に相談することをおすすめします。
薄毛の原因がAGAではなかった
薄毛=AGAとは限らず、別の原因だったことで後悔するケースもあります。
薄毛は、ストレス・栄養不足・ホルモンバランスの乱れ・疾患による影響など、AGA以外の理由でも起こります。
AGA以外の例
- 圧迫性脱毛症
- 円形脱毛症
- 神経性脱毛症
- 粃糠(ひこう)性脱毛症
これらの場合、AGA治療を続けても効果が出ず、時間とお金をムダにしてしまうこともあります。
また、本来必要な治療や対策が遅れてしまう可能性もあり、症状が悪化する原因にも繋がります。
自分がAGAかどうか判断する方法
薄毛の原因を正確に調べるには、医療機関にて検査と診断を受ける必要があります。血液検査や頭皮チェックを通じて、AGAかそれ以外の脱毛症なのか見極めましょう。
また、セカンドオピニオンを活用するのも有効です。検査内容や費用はクリニックごとに異なるため、事前の確認を忘れずに!
AGA治療で後悔・失敗しないの3つのポイント

AGA治療で後悔や失敗を避けるためには、治療を始める前の情報収集と理解がとても重要です。
この章では、治療前に押さえておきたいポイントをわかりやすく解説していきます。
後悔・失敗を避ける3つのポイント
薄毛の原因を正確に判断する
自分に合った治療を選ぶためには、薄毛の原因を正確に見極めることが必要不可欠です。
AGAは男性型脱毛症の一つですが、薄毛の原因はストレス・栄養不足・疾患などさまざま。正確な診断のためには、専門医による診断が重要です。
主なチェック項目
- 頭皮状態の確認
- 毛髪の太さ・密度の測定
- 血液検査(ホルモンや栄養バランス)
- 家族歴・生活習慣のヒアリング
誤った診断に基づく治療では効果が出にくく、本来必要なケアが遅れてしまうリスクもあります。まずは正直に自分の状態を伝え、信頼できる医療機関で正確な診断を受けることが大切です。
AGA治療のデメリットをしっかり理解する
AGA治療は一定の効果が期待できる反面、いくつかのデメリットも伴います。こうした点を事前にしっかり理解しておくことが、治療中の不安や後悔を減らす鍵になります。
主なデメリット
- 副作用のリスクがある
- 治療費が高額になることがある
- 期待していたほどの効果が得られないこともある
これらの点を理解したうえで治療に臨むことで、万が一のトラブルにも冷静に対応できるはずです。
また、「効果が出ない」と感じたときに自己判断で治療を中断するのはNG。
まずは医師に相談し、治療方針を見直すなどの対策を取りましょう。
AGA治療は粘り強く治療を継続する
AGA治療は、短期間で完了するものではなく、長期的な継続が必要となるケースがほとんどです。
治療の効果が見え始めるのは、早くても開始から3〜6ヶ月後とされており、満足のいく結果を得るためには1年以上かかる場合もあります。
治療期間 | 主な変化 | 注意点 |
1ヶ月目 | 初期脱毛が出る可能性 | 一時的に抜け毛が増えるが、効果が出るサインでもある |
3ヶ月目 | 髪の成長が始まる | 目に見えた変化は少ないが、毛が太くなり始める |
6ヶ月目 | 発毛を実感し始める | 髪のボリュームが増し、見た目に変化が出る |
12ヶ月目 | しっかりとした発毛が期待できる | 改善を実感しやすくなる |
そのため、あらかじめ「長期的な取り組みになる」という意識を持って治療に向き合うことが大切です。
最初からこの心構えがあると、焦らずに治療を続けやすくなります。
後悔しないAGAクリニックの選び方

AGA治療で後悔しないためには、自分に合ったクリニックを選ぶことが非常に重要です。
信頼できる医療機関で適切な診断と治療を受けることで、効果に満足できる可能性が高まり、無駄な出費や不安、後悔のリスクを抑えることができます。
ここからは、クリニック選びで注目すべきポイントを詳しく解説していきます。
クリニックを選ぶ3つのポイント
治療のデメリットも伝えてくれるクリニックを選ぶ
クリニック選びでまず重視したいのは、治療のメリットだけでなく、デメリットやリスクについても正直に伝えてくれるかどうかです。
気にしておくべきポイント
- 副作用の可能性
- 治療の成功率
- 総費用の目安
- 治療にかかる期間
また、「必ず治療した方がいい」と押しつけるのではなく、あなたの症状や希望に応じて治療の必要性を客観的に判断してくれるかも大切なポイントです。
初回カウンセリング時に、こうした説明がきちんと行われるかどうかを確認し、そのクリニックが信頼できるかを見極めてましょう。
口コミや評判が良いクリニックを選ぶ
クリニック選びの2つ目のポイントは、口コミや評判が良いかどうかをチェックすることです。
実際に通院した人の声は、医療サービスの質や対応の丁寧さを知るための貴重な情報源になります。
確認したい情報源
- Googleマップのレビュー
- 医療系口コミサイト
- SNSでの体験談
ただし、AGA治療は個人差が大きいため、「あの人に効いた=自分にも効く」とは限りません。
口コミはあくまで参考程度にとどめ、自分の症状や希望に合った対応をしてくれるかを重視しましょう。
実績や症例が豊富なクリニックを選ぶ
クリニック選びの3つ目のポイントは、実績や症例が豊富なクリニックを選ぶことです。
治療経験が豊富なクリニックは、さまざまなパターンの薄毛に対応してきた実績があり、個々の症状に合わせた柔軟な対応が期待できます。
症例を知りたいときは
- 公式サイトに記載された治療実績数
- ビフォーアフターの症例写真
- 患者の体験談や治療経過の紹介
などをチェックしておきましょう。
ただし、実績が豊富=必ずしも自分に合うとは限りません。
初回カウンセリングの際に、自分の症状に近いケースの実績や対応方法について具体的に質問してみると、信頼できるかどうかの判断材料になります。
AGA治療をしないほうがいい人っているの?
AGA(男性型脱毛症)の治療は、進行を抑える効果や発毛を促す効果が期待できますが、すべての人にとって適しているわけではありません。
実際、治療を始めたものの「自分には合わなかった」「続けるのがつらかった」と後悔するケースもあります。
ここでは、AGA治療を慎重に考えるべき人・しないほうがよい場合について解説します。
しない方がいい人の特徴
副作用への耐性が極端に低い人
AGA治療薬(フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルなど)には、副作用が起こる可能性があります。
代表的なものとしては、性欲の減退や勃起障害などの性機能への影響、めまいや頭痛といった体調の不調、さらにはミノキシジルの使用によって体毛が増えるといった症状が挙げられます。
こうした副作用に対して体質的に敏感な方や、それが精神的なストレスにつながるような場合は、無理に治療を始めるのではなく、一度立ち止まって慎重に検討することをおすすめします。
継続的な通院や費用が負担になる人
AGA治療は継続することが非常に重要であり、1〜2ヶ月で効果が現れるものではなく、一般的に半年から1年以上の治療が必要とされます。
治療を続けるには、毎月の治療費が数千円から数万円かかることに加えて、通院や診察の手間、定期的な薬の購入といった負担も伴います。
こうした点がライフスタイルや経済状況と合わない場合、途中で治療を断念してしまうリスクも高くなります。そのため、AGA治療を始める際は、こうした長期的な負担をあらかじめ見越して判断することが大切です。
過度な発毛効果を期待をしている人
AGA治療は一定の効果が期待される一方で、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。
発毛や進行予防の効果には個人差があり、体質や生活習慣、治療の継続状況などさまざまな要因が関係します。
そのため、「必ず髪が元通りになる」といった保証はできず、治療を検討する際にはこうした点も含めて、医師とよく相談した上で判断することが大切です。
AGA治療の後悔についてよくある質問
最後にAGA治療の後悔についてよくある質問とその回答をまとめました。
気になるQ&A
気になる項目からぜひチェックしてみてくださいね。
自分がAGAかどうか分からないのですが…
鏡だけでは判断が難しいこともあります。
まずは専門クリニックで診察を受けて、頭皮や毛髪の状態をチェックしてもらいましょう。
血液検査などを行うことで、正確な診断ができます。
治療しても効果が出ないときはどうすればいいですか?
AGA治療は体質や進行度によって効果のあらわれ方に差があります。
思うような改善が見られない場合は、治療方法や薬を見直すことで、より合ったプランに切り替えられることもあります。まずは焦らず、医師に相談してみましょう。
「治療しないほうがいい」と言われたが、本当ですか?
AGA治療が合うかどうかは人それぞれです。
周囲の意見よりもご自身の症状や希望をもとに、専門の医師と相談しながら判断することが大切です。
治療をやめてしまったのですが再開できますか?
はい、再開は可能です。
ただし、やめた期間や以前の治療内容によっては元の状態に戻るまでに時間がかかることもあります。
再開すべきかどうかは現在の状態を踏まえ専門医師と慎重に決めるようにしましょう。
治療をやめるタイミングはどう判断すればいいですか?
髪の状態が安定してきた場合に減薬や中止を検討することもありますが、自己判断でやめてしまうと元に戻るリスクもあります。
治療の「やめどき」は、医師と相談しながら決めるのが安心です。
副作用をなるべく避けるにはどうすればいいですか?
副作用のリスクを抑えるためには、治療開始前に既往歴や体調をしっかり伝えることが大切です。
また、症状が出やすい薬剤を避けたり最小量から始めるなどの方法もあります。
医師と事前に相談しながら進めましょう。
薬以外でできる薄毛対策はありますか?
はい、生活習慣の見直しや頭皮ケアも薄毛対策で取り入れられる処置になります。
たとえば、バランスの良い食事や睡眠、頭皮マッサージなどを日常に取り入れてみましょう。
治療費が心配なときどうしたらいいですか?
AGA治療は自由診療のため費用がかかりますが、クリニックによって料金プランは異なります。
無料カウンセリングを活用し、無理のない範囲で続けられるプランを探すのがおすすめです。
ジェネリック薬やオンライン診療を活用することで費用を抑えられる場合もあります。
治療プラン契約前に確認しておくべきポイントはありますか?
治療内容だけでなく、
- 都度払いのプランはあるか
- 返金制度はあるか
- 契約プランの縛り
なども事前にチェックしましょう。
また、初診後すぐに契約するのではなく他のクリニックとも比較してみましょう。
初回カウンセリングのときに医師へ伝えるべき情報はありますか?
薄毛の気になり始めた時期や生活習慣、既往歴、現在の健康状態などをメモして持参すると、より的確なアドバイスが受けやすくなります。
過去に市販薬を服用していたり、他のクリニックを受診していたりした場合は、服薬歴も分かると安心です。
初回カウンセリング時に医師と話さずに契約しても大丈夫ですか?
初回はカウンセラーが説明を行うこともありますが、契約は医師の診察を受けた後に判断するのが良いでしょう。副作用や治療リスクなど、医療的な説明は医師にしかできない内容も多くあります。
また、毛髪診断士などの専門資格を持つカウンセラーが在籍しているクリニックであれば初回から安心して相談できるので、クリニック選びの一つの判断材料にしてください。
女性も薄毛治療ができますか?
はい、女性の薄毛にも対応している医療機関があります。ただし男性とは原因や治療法が異なる場合もあるため、専門のクリニックで相談することが大切です。
AGA治療で後悔しないために信頼できるクリニックを見つけよう
AGA治療は、正しく取り組めば進行を抑えたり、改善が期待できる治療法です。しかし、治療法の選び方や継続の難しさ、副作用などによって後悔してしまうケースもあります。
後悔を防ぐためには、治療のメリットとデメリットを正しく理解したうえで、自分に合った方針を立てることが大切です。
この記事でご紹介した内容を参考にしながら、無理なく続けられる治療環境を見つけて、前向きに薄毛改善に取り組んでいきましょう。
- 日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
- 厚生労働省「ミノキシジルのリスク区分について」
- MSD「ザガーロカプセル0.1mg・ザガーロカプセル0.5mgに関する資料」
- 厚生労働省 医薬品・医療機器ページ